Notes — リサーチログ
ノート。
調査・実験・考察のログ。最新の AI 活用事例の調査や制作プロセスそのものを、LLM Wiki 方式で蓄積・公開していきます。
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LLM-as-a-Judge の最新潮流:中核研究53件の文献地図と創造性評価の独立章
2026-07-29LLM を評価者として使う LLM-as-a-Judge の研究を、学術コーパス53件(探索58件、重複統合5、除外0)と産業コーパス39件(T1v ベンダー一次18、T2 公的機関9、T3 実務家私見12)で地図化した。学術側は (1) prompted judge の確立(MT-Bench, G-Eval)→ fine-tuned judge(Prometheus, JudgeLM)→ RL による reasoning judge(JudgeLRM, J1)という三世代の系譜、(2) 位置バイアス、冗長性バイアス、自己選好バイアスの実証とメタ評価ベンチ(JudgeBench で GPT-4o が難問でほぼランダム)、(3) 独立章として創造的成果物(創作文、創造性テスト、画像、UI、デザイン)の評価を整理した。創造性評価では定型ルーブリック次元の人間相関は高い(AUT r=.81、メタファー r=.72)一方、独創性次元の判定と専門家品質のデザイン批評には未到達という乖離が確認できる。産業側は汎用モデル judge のマネージドサービスと専業 fine-tuned judge の二型に製品化が分かれ、ベンダー公式文書と公的機関(NIST, UK AISI, J-AISI)がともに人間評価によるキャリブレーションを前提条件として明記する点で学術のバイアス知見と収束している。
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新規性はどう作られ、どう名乗られるか:確立戦略の類型
2026-07-28「新規性を出せ」という要求に対して実際に動かせる操作は何か、という問いから、新規性を確立するための戦略を分野横断で収集した文献ノート。経営学の問題化論、科学哲学の発見ヒューリスティクス、科学計量学、レトリックとジャンル論、HCI とデザイン研究の貢献類型、理論の拡張と反証、アナロジーと境界越え、LLM 時代のアイデア生成の八系統243件から整理する。まず戦略が生成(新規性を作る)と名乗り(新規性を主張する)の二種に分かれ、両者が混同されてきたことを確認する。生成の側では、前提を疑う対象が5階層に分かれること(Alvesson & Sandberg)、無知を名指しする戦略と素材を戦略的に選ぶ戦略が別物であること(Merton の specified ignorance と strategic research materials)、機構発見が分解と局在化に還元されること(Bechtel & Richardson)、道具がそのまま理論になる経路があること(Gigerenzer)、非典型な組合せは高い慣習性を土台にしたときだけ効くこと(Uzzi ら)を示す。名乗りの側では、CARS の Move 2 が反論・空白・問い・伝統継続の4手に尽きること(Swales)、hype 語が50年で約2倍に増え NIH 採択申請の約97%に現れること(Hyland & Jiang、Millar ら)を示す。効果が計量的に検証されている戦略は少数で、しかもその多くが評価側の逆U字選好(Criscuolo ら)や距離ペナルティ(Boudreau ら)と衝突する。参照文献96件。
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新規性のある問いはどこから来るのか:四つの座とその組合せの学術的検討
2026-07-28「論文の新規性が宿る場所は Related Work / Problem Definition / Materials / Methods / Results の五つしかなく、Related Work を除いた四座のうち二座以上を押さえると強い」という実務仮説を、経営学の problematization 研究、科学計量学、科学哲学と科学社会学、HCI とデザイン研究の貢献類型、学術英語のジャンル分析の五系統135件から検討した文献ノート。IMRaD の節と貢献の型を規範的に対応づけた学術的定式化は見つからず、四座分類は実務知として独立に成立していることをまず確認する。そのうえで各座に独立した系譜があること(Problem Definition=problematization と specified ignorance、Materials=strategic research materials と実験系、Methods=tools-to-theories)、Related Work は生成の座ではないが CARS の Move 2 に相当する「名乗りの座」であること、Results 座では規模で勝つ設計とセレンディピティを混同できないことを示す。二座以上という処方については、Uzzi の異例な組合せ、Shi と Evans の内容と文脈、Arts と Veugelers の馴染みと新規が支持側に立つ一方、Boudreau の距離ペナルティ、Criscuolo の中程度選好、Johnson と Proudfoot の評価分散、そして Zhao ら2026の反証寄りの計測(結果ベース単独が三次元併有より高被引用)を併記し、座の組合せを直接測った査読済み証拠が存在しないことを空白として明示する。参照文献78件。
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AI とデザイン 週次ウォッチ(2026-07-21〜07-27)
2026-07-27直近7日間の「AI とデザイン」動向を T1v ベンダー一次、T2 公的機関と調査、T3 専門家私見の3ティアで収集した統合要約。先週は AI スキルが UX 求人の給与を押し上げると記録したが、今週は同じ論者が226万件のフリーランス契約から技能プレミアムの圧縮を報告し、値付けの向きが逆転した。ツール側では Webflow がデザインシステムを外部エージェントに開き、Figma が auto layout を CSS に寄せ、NN/g がデザイン成果物を AI 向けコンテキストファイルとして書き直す実践を提唱した。EU では AI Act 第50条の透明性義務が来週適用開始となる当日に、既存の生成 AI システムへ4ヶ月の猶予を与える改正規則が発効している。
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ハルシネーションを創造性の資源とみなす研究の学術地図
2026-07-21生成AIのハルシネーション(confabulation)を、抑制すべき欠陥ではなく発想・創造性の起点として位置づける査読研究とプレプリントを横断整理した文献地図。ハルシネーションの肯定的再定義(Sui et al. の confabulation の価値、Chen & Wang の valuable hallucination、Jiang et al. の創造性視点サーベイ、He et al. のデコーディング層でのトレードオフ、Yuan et al. の創薬での有益性)、LLM創造性評価と出力多様性(Stevenson et al., Bellemare-Pepin et al., Wenger & Kenett の均質性、Kirk et al. の RLHF による多様性低下、Karouzos et al. のSFT段階での多様性崩壊、Nguyen et al. の min-p サンプリング)、発想支援と設計固着(Shaer et al. の AI-augmented brainwriting、Wadinambiarachchi et al. の設計固着、Shneiderman の CST)、科学的仮説生成(Shahhosseini et al.)、アイデア均質化とプロンプトによる多様性回復(Girotra et al., Meincke et al.)、創造性心理学の古典(Guilford, Mednick, Beaty & Kenett)を系統ごとに接続する。中立的な先行研究レビュー。参照文献31件(書誌は到達確認済み、留保は末尾に集約)。旧世代・低精度モデルの逸脱を資源とする視点は明示研究が薄く、性能↔多様性のトレードオフ研究からの含意として扱う。
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AI研究のスキマ、四たび:反転族の外から見る
2026-07-21AI研究のスキマを探した三本の姉妹ノート(七つのフレーム、A–G運用シート、Problem Definition のゲーム盤)を、整備した問題設定手法の全体から読み直す論考。三つの生成器はいずれも二項反転という一つの操作族に属し、その族の不動点(内生的スケール則、記録制度)へ収束していたことを示す。そのうえで族の外にある操作を当てる。形態学的分析(GMA)は盤面の定数を次元として直交させ未訪の交差セル(再帰的かつ生態的かつ縦断的な単一系)を出し、TRIZ は反転できない両立不能(文化多様性と普遍的人権、個体の新規性と集団の均質化)を分離で解く設計課題へ変え、PSM/CATWOE は降格された認知多様性と非西洋認識論を『別の盤』として復権させて盤の複数性を裁定する方法の不在を指し、Cynefin と表現変換は三本が共通して落ちる無限後退を欠陥でなく問題状況の型の誤認として診断する。収束は対象の性質である以上に操作族の性質でありうる、という一点で先行三本の『独立な生成器の収束』論法を弱める。族の外の操作が指した三つのスキマは、近年(2024–2026)の先行研究の被覆を確認し、いずれも部分的(密な先行に対し残余が絞れる)と判定した。参照文献は方法・証拠・被覆確認研究あわせて増補。
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問題を立て直す実務手法の系譜:起源をたどると誰が作ったか
2026-07-21問題設定・問題フレーミング・リフレーミングの実務手法を、考案者と一次出典と実務での地位に絞って整理した産業側の地図。収束/発散プロセス系(Design Council の Double Diamond、IDEO/d.school の Design Thinking、GV の Design Sprint)、問い立て/リフレーミング系(How Might We、de Bono の水平思考と Six Thinking Hats、First Principles、SCAMPER)、構造化分解系(TRIZ、形態学的分析、Toyota の Five Whys、McKinsey 7ステップ、Conn & McLean の Bulletproof、Minto の SCQA)、Jobs-to-be-Done の三系統(Ulwick/Christensen/Moesta)を扱う。起源に諸説ある手法は断定せず併記し、効果の販促数値は方法論つきで partial 扱いにした。学術と産業のギャップ(IDEO は HMW の伝播者で考案者ではない、First Principles には判定基準がない、GMA と TRIZ が実務に浸透していない等)を末尾に整理。中立的な実務レビュー。参照文献は一次出典・公式解説つき。
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問題を立て直す手法の学術地図:アブダクション2から問題構造化まで
2026-07-21問題設定・問題フレーミング・リフレーミングの手法を、デザイン方法論・認知科学・システム思考の査読研究とカノンから横断整理した文献地図。Dorst のアブダクション2(frame creation)を起点に、認知科学の機能的固着と表現変換(Duncker, Ohlsson, Kaplan & Simon, Chi)、問題発見と問題構築の心理学(Getzels & Csikszentmihalyi, Reiter-Palmon, Mumford)、C-K 理論と問題-解共進化(Hatchuel & Weil, Maher & Tang, Wiltschnig)、Wicked Problems と問題構造化手法(Rittel & Webber, Checkland SSM, Eden SODA, Rosenhead PSM, Ackoff)、Cynefin(Kurtz & Snowden)、形態学的分析(Zwicky, Ritchey)、TRIZ の理論化(Altshuller, Cavallucci)、水平思考(de Bono)、デザインでのリフレーミング実証(Valkenburg & Dorst, Paton & Dorst, Stompff)を系統ごとに接続する。中立的な先行研究レビュー。参照文献38件(書誌は到達確認・ISBN 確定済み。残る留保は末尾に集約)。
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AI とデザイン 週次ウォッチ(2026-07-13〜07-20)
2026-07-20直近7日間の「AI とデザイン」動向を T1v ベンダー一次、T2 公的機関と調査、T3 専門家私見の3ティアで収集した統合要約。労働市場では AI スキルの記載が UX リサーチャー求人の給与を押し上げる一方、UX 実務の論者は「AI をより控えめに」を訴え、供給側の値付けと需要側の期待にねじれが生じている週だった。EU では意匠法の法典化が AI 創作の権利帰属に触れないまま適用開始し、AI 生成物の表示義務だけが運用開始間近というずれも見られた。
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AI研究のスキマ、三たび:ゲーム盤の読み替えとして読み直す
2026-07-20AI研究のスキマを探した二本の姉妹ノート(七つのフレームのカタログと、A–G運用シートによる再訪)を、Problem Definition(ゲーム盤の操作)という第三の生成器で読み直す論考。AI研究のゲーム盤を成功認定、測定、単位、終点、観測位置、ノイズ、記録制度の七項で出典つきで書き出し、盤外へ押し出されたものから最も不自然な三つの非対称を選ぶ。七つのフレームがそれぞれ盤面のどの操作だったかを対応づけ、対称性反転が盤面書き換えの一種(非対称二項に特化した操作)であることを示す。再訪ノートで降格された二候補(認知多様性と非西洋認識論、盲点の自己地図化)を再審し、降格が A–G シート自身の成功確定装置(反証可能性と最小観測量)による認定だったことを明示して、種別確定は維持しつつ「別の型では強い問い」として復権させる。変換表をスケール則に当てると内生的スケール則と同じ空隙に出ることを確認し、独立な生成器の収束を空隙が人工物でないことの弱い証拠とする。最後に成功確定装置と記録制度を単位とする問題文とRQを二つ生成し(いずれも先行研究の被覆未確認のスキマ候補)、生成器の分業(Problem Definition が生成し、A–G が検収する)で閉じる。参照文献17件。
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